ファスティングとは
ものを食べない空腹時間をつくることで排出を促し、体内を浄化しましょうというのがファスティング(断食)です。
「やってみたいけどハードルが高い」と感じる人も多いかもしれませんが、宗教行事にみるようなストイックな絶食とは違います。
必要最低限の栄養を補いながら、あるいは一定の時間を守って普段の食事を摂らないようにするというだけですから、ルールはいたってシンプルなものです。
一般的に広く知られている「16時間」「週末だけ」「3日間」「5日間」などさまざまなスケジュールのとり方があります。
ファスティングをする目的は?
疲れている時ほど「食べて元気をだそう!」と考えたことはありませんか?
食べなければ回復しないという思い込みから、惰性で食べてしまいがちなのがわたしたち現代人です。ですが、実は食べたものを消化吸収するのにも体力が必要。食べ過ぎてしまうと消化作業が追いつかなくなってしまいます。
食べ過ぎによって処理しきれなかった老廃物や毒はうまく排出されないまま溜まりつづけることになります。そうした停滞がつづくと「なんとなく元気が出ないからとにかく食べよう…」とさらなる負のループへ…。
人のカラダは「入れる」と「出す」を同時にはできないのです。停滞を放置することは例えるなら「新鮮な食材をよごれが溜まったままの器に盛りつけつづけている」ようなものです。せっかく質の良い食事を摂ったとしてもそれでは台無しですよね。
毎日休みなく稼働している消化スイッチを一旦OFFにして「出す」方にエネルギーを集中させてやるのがファスティングの目的です。
ファスティングにはどんな効果があるの?
ファスティングには多くのメリットがあります。
まず腸内環境が改善されることにより毎日のお通じが改善されます。日ごろから便秘がちで手足が冷えている、ダイエットをしてもなかなか変化がみられない…といったお悩みをおもちの方にとっては最も効果を実感しやすいところかもしれません。
また血液が浄化されるので赤血球が酸素をスムーズに運べるようになります。毛細血管のすみずみまで酸素が行きわたるとお肌のトラブルが改善、つやつやとした血色のよい健康的な見た目は人の魅力を大きくアップさせる要素です。
はっきりと目に見える効果以外にも、幸せホルモンがふえる影響でストレスに強くなる、生活サイクルの基盤となる自律神経が整う、若返り機能の発動によるアンチエイジング効果、血流がよくなるため記憶力がアップするなど。もちろん循環がよくなることでダイエット効果にもおおきく期待できます。
習慣化しよう!
一度の実施でもさまざまな効果を実感できますが、継続することが大切です。
わたしたち現代人は便利で豊かな食文化を享受していますが、一方で、食べるために十分な時間をとりにくく、毎日良質な食事ばかり食べられるわけでもありません。
だからこそまずは一度ファスティングを段階的に無理なく行ってみること、自分のカラダの状態を把握したうえで、上手にバランスをとりながら負のループを正のループへと整えていきましょう。